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モデラでアルミは削れるか?
メーカー保証外だけど…

〜ちょっとしたテクニックで出来た!

Reported by 荒井貞博

 ローランドDG(Roland DG)のモデラ(MODELA)シリーズは、切削素材としてケミカルウッド(合成木樹脂)やワックス(樹脂素材)を使用して3D(立体形状)の切削加工をする機械です。ロボットビルダーの方々にも幅広く愛用されています。実際には、そういった方々や学校でもアルミを切削しているケースがあると聞きました。メーカーでは推奨していない使い方ですが、出来なくはないようです。但し、切削時間が掛かるようですが…。
 今回は、MDX-15を使ったサンプルですが、その方法を伝授いただきましたので、紹介いたします。
 


データの作り方
 ・3DCADの場合 → MODELA PLAYER4でツールパス生成 → 3D出力
 ・2DCADの場合 → 刃物径 オフセットして作図 → 2.5Dドライバ出力
 ・Dr.ENGRAVEの場合 → 刃物径をオフセットして作図 →  2.5Dドライバ出力
        2.5Dドライバで8種類の加工条件を16色の線色に割り当てる事が出来ます。

   実線:作りたい部品の外側
 点線:刃物の通るルート
     実線に対して刃物半径分をオフセットして描く

 ※水色の丸は、エンドミルの太さです。
 

●加工に使用する刃物
 ・切り抜き用   ストレートエンドミル φ2mm
 ・小さい穴用   ストレートエンドミル φ1mm
 ・面出し用    ストレートエンドミル φ6mm


●大事なポイント

 1.必ず捨て板をつけて、ストレートエンドミルで面出しする
   エンドミルに垂直な平面を作る
 2.切削条件の目安
   XY速度                 2mm/sec
   Z 速度                1mm/sec
   切込量(Zピッチ)       0.03mm 超硬なら0.05mmでもいける
  MDX-15はスピンドルの回転数が6500rpm固定なので無理させない。
  過負荷で停止すると最初からやり直しになる。
 3.溝ができてくるとキリコがたまるので、時々掃除機などで吸い取るかブラシで除く。
  絶対に、吹き飛ばしてはいけない。
  金属粉がMODELAやPCの電気・電子回路に入ると故障の原因になる。
 4.切削油は最初だけ
   機械油を最初だけ、切削材料の表面にうっすら塗っておく。CRC KURE 5-56でもよい。
     切りこんでしまったら油はかけない方がよい。
       乾いていると、切込が浅いのでキリコが粉状になって刃の進行から逃げてくれる。


 ▲実際に切削したアルミ板
 このデータで切削時間はトータル約7時間です。

★ご注意!
今回ご紹介した内容に関しては、メーカー及び当社が動作保証をするものではございません。
ご自身の責任においてお試しください。
 
2011/05/22